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2023年9月19日 更新 印刷用ページ印刷用ページを開く
がん検診について
5大がん(胃がん・肺がん・大腸がん・乳がん・子宮がん)各検診についてはこちらをご覧ください。

がん検診を受けましょう。

”がんは遺伝するもの”と考えている方がいるかもしれません。遺伝はがんのリスク因子となりますが、遺伝するがんは全体の5%~10%にすぎません。日頃の生活習慣が健康を左右します。
栄養バランスに気を付け、運動をし、タバコも吸わず飲酒も行わない方はがんのリスクは減少します。しかし、リスクはゼロではありません。ですから、生活習慣の改善+「がん検診」の2段構えが大切です。

多くのがんは不治の病ではありません。発見が早ければ早いほど完治の確率は高くなります。
がん検診は、症状がない健康なみなさんが対象です。健康な人(=症状がない人)では、もしもがんがあっても、症状が出る前のがん、つまり早期がんであることがほとんどなのです。早期がんのうちに治療を行うことで、がんによる死亡を防ぐだけでなく、完治を目指せます。)
しかし、がんが1回の検診で発見される可能性は100%ではありません。そのため、がん検診は毎年(乳がん・子宮がんは2年に1度)の受診が大切です。

胃がん検診について

胃がんは、20歳代の若年層にもみられますが、主に40歳代から増加しはじめ、60歳代がピークです。国内における胃がん患者数は、がん全体で最多です。医療が発達した今日でも、胃がんで亡くなる患者さんは依然として多く、死亡数は男性の2位、女性の5位に位置しています。

早期の胃がんでは、特徴的な症状はなく、上腹部の痛み、胃の膨満感、胸焼け、げっぷ、吐き気などがみられることがあります。患部からの出血による吐血や下血がみられることもあります。はじめのうちは空腹時や食後にあらわれることか多く、しだいに慢性的におこるようになります。しかし、胃がんに特徴的な症状というわけではないので、胃炎や胃潰瘍と思いこんでしまうことが多いようです。
胃がんは不治の病ではありません。初期の段階で発見できた場合、外科的手術による胃の切除を行わず、内視鏡カメラによる治療で根治が得られることも多いです。発見が早ければ早いほど、体への負担も少なく、完治の確率は高くなります!

【胃がん検診の検査方法:胃部X線検査(バリウム検査)】
バリウム(造影剤)を飲んで発泡剤(炭酸)で胃を膨らませ、X線(レントゲン)を連続的に照射しながら撮影する検査です。食道、胃、十二指腸の病変をチェックします。

肺がん検診について

肺がんは60歳以降の男性に多く見られ、近年では年間約7万人以上が肺がんで亡くなっており、全てのがんの中でもっとも死者数が多いがんでもあります。
肺がんは発症した部位や進行度によって症状が大きく異なりますが、近年は喫煙習慣のない人を中心に気管支の末梢にできるがんが増えてきたため、早期段階では自覚症状がなく、転移するまで進行してから初めてがんの診断をされるケースが多くなっています。
一方、喫煙を原因に肺炎が生じる場合は太い気管支の周囲に発生することが一般的です。太い気管支に発生した場合も早期段階では自覚症状が現れにくいのですが、進行すると咳や血痰などの症状が現れることもあります。進行すると次第に慢性的な咳、痰、胸の痛み、だるさ、体重減少などの症状が現れるようになります。
しかし、いずれも肺炎や気管支炎などの呼吸器の病気にも共通する症状で、「この症状があれば必ず肺がん」という症状はありません。
肺がんは進行した状態で発見されるケースが多く、5年生存率は35%程度で、治療が難しいがんの1つです。もっとも治癒が期待できる治療は手術による切除ですが、手術は比較的早期の段階で発見された場合にしか行うことはできません。

【肺がん検診の検査方法:胸部X線検査(レントゲン)、肺ヘリカルCT】
・胸部X線検査(レントゲン)…胸部全体にX線(放射線の一種)を照射した状態で正面から撮影し、肺や心臓などの異常を確認します。
・肺ヘリカルCT…ベッドに横になった状態のままX線の発生装置がついたドーム状の機器の中に入って行います。肺を輪切りにしたような状態で内部を詳しく検査するため、胸部X線検査よりも早期に病変を見つけることができます。

大腸がん検診について

大腸がんは、男性に多い傾向がみられますが、男女とも40歳代から罹患する可能性が上がります。2003年以降は女性のがん死亡原因の第1位は大腸がん、男性でも第3位と上位に位置しています。
大腸がんは、早期では自覚症状がほとんどありません。進行すると血便(便に血液が混ざる)や腹痛、腹部膨満感、便通異常などの症状が現れますが、このような症状が現れて初めて検査を受ける人も少なくありません。そのため、大腸がんの発症者が増え始める40歳以上の男女を対象に、自覚症状がなくとも1年に1度の大腸がん検診を受けることが推奨されています。

大腸がんは生活習慣が発生に深く関わると考えられているがんの1つです。特に、運動習慣の減少、偏った食生活、アルコールの多飲、喫煙は大腸がんの発症リスクを高めるといわれています。また、肥満なども大腸がんの発生と関連することが指摘されています。
大腸がんは早期で発見できれば、5年生存率はほぼ100%とされています。早期の段階で発見された場合は、外科的な手術を行わずに内視鏡での根治が可能です。

【大腸がん検診の検査方法】便潜血検査 (2日に分けて便を採取していただきます)
※女性の方:月経(生理)中は避けて検査を受けてください。

乳がん検診について

乳がんは女性に発病するがんの中で一番多く、40~50歳代で最も多く発生しています。
女性全体の部位別死亡数では第4位ですが、30~64歳までの年齢別では第1位の死亡数となります。日本人女性の9人に1人が生涯で乳がんにかかる危険があるとされています。
しかし、乳がんは不治の病ではありません。乳がん全体でみれば、8割以上が治ると考えられています。発見が早ければ早いほど完治の確率は高くなります。

【乳がん検診の検査方法】
・マンモグラフィ(乳房X線検査)…透明な圧迫板で乳房を挟んで、厚さ4~5cmに延ばした状態で上下と斜め方向から計4回の撮影をします。圧迫するのは片方の乳房につき数秒~10秒程度です。マンモグラフィーは石灰化と呼ばれるカルシウムの沈着を見つける能力に長けています。しこりを作らない早期の乳がん発見に、マンモグラフィーが大いに役立ちます。

・超音波(エコー)…半身裸になってベッドに仰向けになり、胸にゼリーを塗って超音波探触子(プローブ)を乳房に当て、動かしながら映像をモニターに映し出します。検査時間は15分程度です。小さな腫瘤(体の中にできた5mm以下のかたまり)を見つけやすく、しこりを作るがんに対して有効という特徴があります。乳腺や乳管の状態もわかります。

子宮がん検診について

子宮頸がんは、女性なら誰でもかかる可能性のある病気です。子宮頸がんは25歳~44歳で罹患率がピークに達します。子宮がんの罹患は、わが国の女性のがんの中で比較的多く(2019年、5位)、また近年増加傾向にあります。一生のうちにおよそ76人に1人が子宮頸がんと診断されています。
子宮頸がんの発症にはその多くにHPVウイルス(ヒトパピローマウイスル)の感染が関与しています。HPVの主な感染経路は性交渉と考えられています。性交渉経験のある約80%の女性が生涯のうち一度は感染するありふれたウイルスで、免疫の働きなどで自然に治る人がほとんどです。しかし、一部の人で持続感染し「前がん病変」が発生し、その一部ががんに進行します。
子宮頸がんの初期は無症状です。進行した場合に現れる自覚症状としては、生理(月経)時以外の出血、性行為による出血、茶褐色・黒褐色のおりものが増えるなどおりものの異常、足腰の痛み、血尿などがあげられます。

通常、子宮頸がんは一定の時間をかけてゆっくりと増殖します。一般には、HPVウイルスの持続感染により、子宮頸部の組織にがんに進行する可能性がある細胞が増えていきます。これを異形成と呼びます。定期的に検診を受ければ、がんになる前の異形成の段階で見つけることが可能です。
早い段階で治療を行えば、狭い範囲の簡単な治療で完治することが可能なだけでなく、妊娠や出産も可能です。そのため、2年に1度の検診が大切です。

【子宮がん検診の検査方法】
細胞診…子宮頸部(子宮の入り口)を先にブラシのついた専用の器具で擦って細胞を採り、異常な細胞を顕微鏡で調べる検査を行います。※月経(生理)中は避けて検査を受けてください。

【HPVワクチンでの予防も効果的】
子宮頸がんの原因となるHPVは、HPVワクチンの接種によって感染を防ぐことができます。日本では、接種後に頭痛やけん怠感などを訴える女性が相次いだため、2013年6月に接種の積極的な呼びかけが中止されました。その後検証を重ね、厚生労働省はHPVワクチンの安全性と有効性を示すデータが国内外で集められたとし、2022年4月から積極的な接種の呼びかけを再開しました。
HPVワクチンは、HPVの感染を予防するものであり、すでにHPVに感染している場合は、体からHPVを排除することはできません。そのため、性交渉を経験する前に接種することが最も効果的です。

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