西桂町消防団の沿革
明治27年に県が消防組規則を公布してから、自治体単位の公設消防組設置が進み、西桂町(当時は西桂村)においても、明治39年4月15日に西桂村消防組が発足しました。当時の人員総数は300人。
昭和6年の満州への侵略開始を発端とした戦争の始まりから、西桂村においても戦時色が徐々に濃くなり、昭和14年に西桂部落懇談会等での話し合いにより、消防組は防空活動を担う警防団に組織替えをしました。警防団については終戦まで続くことになりました。
戦時中に組織替えをした警防団から、終戦後に消防団となり、20~30歳の青壮年のほとんどが団員となりました。当時の主な装備は「腕用ポンプ」「鳶口」「梯子」でした。
昭和25年に初めて消防本部へポンプ自動車が配備され、同31年には新型の消防ポンプ自動車になりました。また、同37年には消防団各部へ小型動力ポンプが配置されました。その後、昭和後期にかけて小型動力ポンプ付き積載車を配備し、各部の消防団においても設備の充実を図りました。
平成4年に消防団分団制度が実施され、町が直轄となる技術分団、交通分団、第1分団(倉見区)、第2分団(柿園区)、第3分団(本町区)、第4分団(上町区)、第5分団(下暮地区)の7分団となりました。また、平成6年には西桂町消防センターが新築され、消防活動における拠点が出来ました。平成8年には消防団の任期が4月からと変更になり、現在と同様に4月1日~3月31日の年度単位による任期となりました。
最近では令和5年度に技術分団と交通分団が統合され、新たに日中の有事に対応するため、機能別消防団員が導入されました。現在の条例定数は144名となっております。